UNIXの中心部(核)であるカーネルは、OSのもっとも基本的な機能を提供するプログラムです。つまり、CPU、メモリ、ハードウェア割り込み等、コンピュータの中心となるハードウェアに関するあらゆることを管理しています。また、資源の格納場所であるファイルシステムの管理も、カーネルの大きな機能のひとつです。
ユーザやプログラムは、カーネルが提供しているサービスを利用することで、ハードウェアをその違いを意識することなく、簡単に使用することができるようになります。この機能を提供するための仕組みとして、ユーザやプログラムの指示をハードウェアに伝え、その結果をユーザやプログラムに渡す、デバイス・ドライバがあります。ですから、新たな周辺機器をコンピュータに追加する場合は、その周辺装置を制御するためのデバイス・ドライバをOSに追加する必要があります。
このように、カーネルを中心にしてその周りを囲うように、さまざまなソフトウェアが重なり連携をとってOSの機能を実現しています。さらに、利用者がUNIXの提供する機能や、環境、ユーティリティを使用するためにシェルが用意されています。シェルはコマンドインタプリタとも呼ばれ、プロンプトという入力待ちの状態でコマンドを入力することにより、さまざまなコマンド、アプリケーション等を起動し実行することができるわけです。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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