「UNIXの基本構造」で、カーネルの大きな機能のひとつにファイルシステムの管理があると述べました。では、ファイルシステムとは何でしょう。ここで、ファイルシステムについて解説したいと思います。
ファイルシステムとは、ディスク上のどこに何というファイルがあるのかを管理するための仕組みです。ユーザがディスク上のどこに目的のファイルがあるかということを意識せずに、名前を指定するだけで読み書きできるのはファイルシステムが仲介してくれているからです。ファイルシステムには、さまざまな形式があり、Linuxでは「ext2」または「ext3」というファイルシステムが、FreeBSDやSolarisでは「FFS」とういうファイルシステムが一般的に使われています。Windowsでは「FAT」や「NTFS」といったファイルシステムが使われています。
それぞれのファイルシステムにはアクセス速度や異常時のリカバリなど一長一短がありますが、インストールするOSの標準のものを使用すれば、特に問題はないでしょう。

本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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