rwallコマンドは、HOST
に指定したリモートホストにログインしているすべてのユーザに対してメッセージを送信します。
LinuxとFreeBSDでは、FILE
を指定することによって、事前に用意しておいたメッセージを送信することができますが、Solarisでは、この引数がありません。FILE
を省略した場合は、送信するメッセージの入力を求められるので、メッセージを入力して最後に[Ctrl]+[D]キーを押すことによってメッセージを送信します。
リモートホストとは、ネットワーク上に存在する他のコンピュータのことです。ホストというのは、1台のホストマシンにたくさんのTTY端末を接続して利用していたことからきている言葉です
- ① HOST
- メッセージを送信するホスト名を指定します。Solarisでは、複数のホスト名をスペースで区切って指定することができます。
- ② FILE [Linux][FreeBSD]
- fileで指定したファイルの内容をメッセージとして送信します。
ひと昔前は、ユーザコミュニケーションといえばtalkコマンドだったのですが、メールを使い始めてからはまったく使わなくなってしまいました。talkコマンドはチャットと同じで、双方が端末に向かい合ってコミュニケーションするので、遠隔地にいて話合いで何かを決めるといった場合に非常に有効な手段でした。現在のようにコミュニケーションのほとんどをメールで済ませてしまうのは、何か違うような気もしますが、その便利さについつい使ってしまう自分がいることを改めて認識しました。
[takeda]$ rwall host02
いまから30分後にシステムのリセットをします。
[takeda]$
メッセージを入力してから、[Ctrl]+[D]キーを押して送信
[takeda@host02]$
Broadcast message from nobody (Sat Jul 18 07:41:05 2003):
^G^GRemote Broadcast Message from cmd@host02
(/dev/pts/2) at 7:40 ...
いまから30分後にシステムのリセットをします。
[takeda]$ rwall tkws02 message
[takeda]$
Broadcast message from nobody (Sat Jul 18 07:41:05 2003):
^G^GRemote Broadcast Message from cmd@host02
(/dev/pts/2) at 7:40 ...
いまから30分後にシステムのリセットをします。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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