ロボティクス、ウェラブル、MRに着手したきっかけ
自己紹介はここで終了し、ここからはQ&A方式に。

漆原氏:なぜ、そのような技術ネタを追求しているのか。
ちょまど氏:その発想はどこからきたのでしょう。
岩佐氏:飛行機の中で思いついた。思いついた瞬間にぱっと簡単な設計を書いて、着陸してホテルの部屋でワインを飲んだときに、具体的にやろうと決意した。パナソニックという大きな会社にいればいるほど、万人が使うモノを作らないといけないという考え方にとらわれるが、世界中にニッチな需要が一杯ある。クルマでいうとフェラーリのような、ニッチだけど、普通の人には買えないようなリッチなモノを作りたかった。
藤本氏:神戸大学の塚本昌彦教授の研究室に入った際、ダンサーとしても活動していた僕に塚本教授が、「ダンスとウェアラブルの融合したものをやればいいのでは」というアドバイスをくれた。その言葉をきっかけにやり続け、今ではLED技術の進化もあり、より思い描いたことが実現できるようになっている。
新木氏:ずっと「空を飛びたい」と思っていた。だが、起業してやっていくためには夢を追うだけでは食べていけない。そこで現実的なものとして開発したのがHADOというテクノスポーツ。自動車産業ができたときにF1などが出たが、それも情報戦争になっている。対人戦だけではなく、チームメートとリアルなコミュニケーションを取りながら映像とバトルするものなど、さまざまな遊び方の方向を模索している。とにかく、一般的なものにしたい。ヘッドマウントディスプレイにiPhoneを使っているのもそれが理由。なるべく価格を抑えて、みんなに遊んでもらえるようにしていきたい。

仕事のやりがい、醍醐味にはどこにある?
漆原氏:これまでにないものを作り出そうとすると、誰にもわかってもらえなかったり反対されたりする。その苦労や醍醐味について教えてほしい。
岩佐氏:お金儲けをしようと思って起業する人はあまりおらず、多くの人は面白いことをやりたいから。やっていることはすべて面白いのだが、最近、特に面白いと思っているのが採用。新しいモノを作って世に出すと、騒がれる。例えばこの間、面接にきた人は、Tipronに魅かれたという。現在、90人の従業員がいるが、採用人件費はゼロ円。そういう「この商品に魅かれて」と言われる瞬間が醍醐味になっている。
ちょまど氏:やりたいことをやって、その成果物に魅かれた人を採用するというのは魅力的です。
藤本氏:僕は誰もやっていないことをクライアントに提案するので、とにかく理解されないことがあり、そういう点が難しい。企画書を作成して説明してもわかってもらえないので、今ではお金をかけてつくって、実際にパフォーマンスを見せることで理解してもらうようにしている。クライアントに企画を通すのは非常に困難なことだが、最近はそれが楽しみにもなっている。
新木氏:とにかくHADOというゲームを楽しんだ人に、「げっ、これは何」と思ってもらえることが嬉しい。今年の3月にフランスでデモをしたところ、映像を見ていた子どもが口を開けたまま固まっていた。そういう様子を見たときがいちばん、テンションが上がる。
ちょまど氏:人を夢中にさせるモノを作ることができるのは格好いいです。

