5年後、10年後の未来はどうなる?
漆原氏:これからの未来をどう見ているのか。
岩佐氏:人間をもっと加速させるものを作りたいと考えている。人間が加速するというのは、人間の処理能力が上がっていくということ。コンピュータの性能、ディスプレイの起動速度の向上などは、人間のクロック数が上がっていくことと同義だからだ。究極の形は攻殻機動隊。例えば、プラモデルを作る用の3本目の手というようなサイバーギブスに注目している。
藤本氏:未来は日常の生活はあまり変わらないと思う。ただ、僕がやっているエンターテイメントの中では、いろいろなことができると考えている。例えば、一つは照明と人間が合体したようなもの。具体的には、人が照明器具になるというようなもので、シンガーが歌っている周りを照明器具となった人がぐるぐる回っていて、最後に全員がセンシングしてシンガーのマイクにライトを当てたり、お客さまのところに行ってお客さまの手元にライトを当てたりする。会場全体で演出できるようになれば、お客さまも演出の一部になる。もう一つは人よりも大きくて、早く動くロボットをつくって、それをライブパフォーマンスで使う。自分よりもオーバースペックなものをつくることで、演出家のやることは大きく変わると思う。
ちょまど氏:表現の幅が広がりますね。
漆原氏:新木さんは未来をどう考えているのでしょう。
新木氏:今はリストバンドをはめて手から技を出しているが、誰もがもっと楽しめるような機能を開発し、世界中でもっと広めていきたい。そしてゆくゆくはプロ制度ができて、お金が得られるようなことになれば嬉しいですね。

未来を創るエンジニアへのメッセージ
漆原氏:最後に会場にいる未来を創るエンジニアにメッセージを。
岩佐氏:領域はどんなニッチなことでもよいので、そこで「日本のエンジニアリング力あり」というものを打ち出していきたい。ぜひ、一緒にがんばりましょう。
藤本氏:大学4年生でプログラミングを始めたが、隣の人が化け物みたいなプログラミングスキルの高い人だったので、その瞬間、エンジニアとしては生きていくためには自分の道を探さないといけないと思った。僕の場合は世界の1人2人の需要があったら、大きなことができると考えた。そういう風に発想を転換させることで、誰も作ったことのないものを作り出せると思う。
新木氏:「たぎる方向に進もう」という言葉を贈る。僕もプログラミングが得意ではなかった。ただ、違ったのは単純に得意なことは諦めずに、かじりついてでもやったということ。やりたいことが見つかっている人は、諦めることなくどんどんその方向に進んで欲しい。
最後にちょまど氏は「世界で活躍している3人の話が聞けて、みなさんも有意義な時間なったのでは」と会場の参加者に呼びかけ、パネルディスカッションは終了した。

