日本オラクルは、IaaS型クラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」上で、NVIDIAが提供するGPU「Tesla V100」(16GB版)を実行する新しいインスタンスを7月10日に提供開始した。
「Tesla V100」は、AI、HPC、グラフィクスを高速化するために構築されたデータ センター向けのGPU。今回、Oracle Cloud Infrastructureより利用できるようになったことで、AI、HPC、ディープラーニングなどの、インフラの負担が大きいワークロードを迅速かつ高いコスト効率で実行可能になる。
さらに、「Oracle Cloud Infrastructure」のPascalベースとVoltaベースのコンピューティングサービスでは、GPU対応のクラウドプラットフォームである「NVIDIA GPU Cloud(NGC)」も制限付きで利用できるようになる。NGCを利用することで、研究者やデータサイエンティストは、HPCやディープラーニング向けの広範なGPU最適化ソフトウェアツールにアクセスできる。NGCには、上位のディープラーニングフレームワークとHPCアプリケーション向けに調整、テスト、維持されたコンテナも含まれる。
オラクルでは今後、NVIDIA Tesla GPU向け仮想マシン(VM)のサポートも提供していく。これにより、VMあたり1、2、4GPUのVMを実行可能になる。さらに2018年中には、「Tesla V100」の32GB版のGPUも利用できる予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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