リクルートテクノロジーズは、次世代技術のR&Dとして、機械学習API群「A3RT」とロボティクスを掛け合わせたプロジェクト「A3RT RobotIcs Soluston」を開始する。プロジェクトの第1弾として、ハタプロと共同開発したロボットを活用し、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室の協力のもと、実証実験「リモート社内見学」を9月上旬に実施した。
「A3RT RobotIcs Soluston」は、これまでリクルートテクノロジーズが培ってきたAIなどのソフトウェア技術ノウハウと、カメラやロボットといったハードウェアを組み合わせることで何ができるかという可能性を探ることを目的としている。
9月上旬に実施した「リモート社内見学」では、AIロボットを介して社内見学を行うことで、AIロボットのビジネス活用を見据えた、遠隔地からのロボット操作やリアルタイム情報把握の実用性を検証した。
「リモート社内見学」に使用したAIロボットは、人物特定、インタビュー、プライバシー保護といった機能を備えており、特定の人物とビデオ通話ができる。また、画面スワイプでカメラの向きを調整するなど、スマートフォンによるリモート操作にも対応している。
なおAIロボットには、ビジネス活用を想定した改善が行われる予定で、今後は遠隔地からのオープンキャンパス参加や、インバウンド対応を見越した遠隔ホテル内見、さらに遠隔操作・遠隔情報把握技術を店舗内のカメラと組み合わせた空席・混雑状況把握への利用といった、ビジネス活用が考えられる。
今回の実証実験や「A3RT RobotIcs Soluston」を推進する、リクルートテクノロジーズのデータテクノロジーラボ部は、「A3RT RobotIcs Soluston」を含む本格的なロボティクス分野への進出や、センシングデータ活用の可能性を見据えたさまざまな取り組みを通じて、IoT・ロボティクス業界活性化への貢献を目指す。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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