スタイルズは、1月29日に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催した、企業のシステム企画担当者を対象にAWS移行の事例とノウハウを紹介するカンファレンス「AWS移行のための最初の一歩」において実施したアンケート調査「クラウド移行で期待する効果」の結果を、2月12日に発表した。
「クラウド移行で期待する効果」は、「AWS移行のための最初の一歩」の参加者を対象に実施され、49名から有効回答を得ている。
同アンケートでは、クラウド移行で期待する効果として、半数を超える参加者が「運用自動化」「開発高速化」を挙げており、企業が求めているのは「ただシステムをクラウドへ移行するだけではない、クラウド特性を活用したシステム開発」であることが明らかになった。
「AWS移行のための最初の一歩」では、AWSが「政府情報システムは“クラウド・バイ・デフォルト原則”すなわち、クラウドサービスの利用を第一候補として、その検討を行うものとする基本方針」と述べたほか、NHNテコラスは「インフラ移行を考える際には、サーバーのサポート切れなど、“いつまでに”移行しなくてはいけないか?から優先順位付けを考えることも必要」と語っている。
トレノケートは、「自考/自走の自律組織になることがクラウドのメリットを一番享受できる」と述べたうえで、クラウドへの移行を含む現状について「『やってみないとわからない』をやる時代」と分析する。
また、スタイルズの代表取締役社長である梶原稔尚氏は、「今後ビジネスで差別化をするために、クラウド活用はインフラ移行の話ではなく、そのうえで開発するソフトウェアの話になってくる」との考えを披露するとともに、「インフラ構築・運用は、AWSが提供するサービスを活用し、できる限り標準化できるようなテンプレートを作り、自動化することが大事」であり、「既存の巨大なシステムは、短期間で移行・変更するのではなく、何年も分割して変更していくことが必要」としたうえで、「顧客とITベンダーが共同開発する体制を作ることも大切」と訴えた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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