プロダクションの作成
プロダクションとは、IRISのインターオペラビリティ機能の実行環境です。プロダクションにはインターオペラビリティ機能を実現するためのコンポーネントが含まれ、プロダクションを起動することによって、各コンポーネントに対しOSの常駐プロセスが割り当てられます。
プロダクションに含まれるコンポーネントには以下のような種類があります。
- ビジネス・サービス:外部システムからデータを受け取るなどのイベントを検知し、一連のインターオペラビリティ機能を開始させるコンポーネントです。例えば、MQTT Brokerからデータが送られてくる場合、ビジネス・サービスがそのデータを受信し、他のコンポーネントへのメッセージを生成します。また、RDBMSに一定間隔でSELECT文を発行したり、特定のディレクトリにファイルが置かれることをポーリングしたりする機能も持ちます。
- ビジネス・プロセス:ビジネス・サービスなどプロダクション内の他のコンポーネントからメッセージを受け取り、定義されたビジネスロジックを実行するコンポーネントです。ビジネスロジックの定義には、BPL(Business Process Language)を用います。IRISには、BPLをグラフィカルに編集する機能があります。
- ビジネス・オペレーション:プロダクション内の他のコンポーネントからメッセージを受け取り、1つの機能を実行します。例えば、IRIS内部のデータベースにアクセスしたり、外部システムにデータを送信したりするなどの機能を実行します。
では、今回のアプリケーションを実現するためのプロダクションを作成してみましょう。管理ポータル上部の[ホーム]をクリックしホーム画面に戻り、[Interoperability]→[構成]→[プロダクション]をクリックしてください(次図)。
そうするとプロダクション構成画面が表示されるので、次の図のように[新規]ボタンをクリックします。
ダイアログが表示されたら、パッケージ:「DriveDemo」、プロダクション名:「Production」を入力し[OK]を押します(次図)。
これで、プロダクションが新しく作成されました。なお、プロダクションはIRISでクラスとして定義され、先ほど入力したDriveDemo.Productionがクラス名になります。