オープンソースの統合開発環境「Apache NetBeans 12.0」が、6月4日にリリースされた。
「Apache NetBeans 12.0」では、Java最新版の機能が追加されたほか、Oracleから提供されたJava Web開発のためのコードの統合、Apache Mavenの強化、Gradleの機能拡張、PayaraおよびWildFlyの機能の組み込みが行われている。また、JavaFX用の新たなテンプレートが収録されたほか、PHPエディタのアップグレードと機能拡張、外観オプションへの「ダーク」テーマの追加など、幅広い機能修正も実施された。
なお、「Apache NetBeans 12.0」は「Apache NetBeans」としては最初の長期サポート版リリースとなる。
Javaへの対応では、Java 14における「record」の構文色分けとNavigatorにおけるequals、hashCode、toStringなどの表示、およびrecordのフォーマットに対応したほか、instanceofのパターンマッチングが追加された。また、Java 13ではテキストブロック変換時にヒントを表示する機能、Java 12ではコード補完機能に複数のケースラベルを提案する機能が追加されている(いずれもプレビュー版)。
ほかにも、Java 11における単一ファイルのソースコードによるプログラムの起動、JavaFXにおける「FXML JavaFX Maven Archetype(Gluon)」および「Simple JavaFX Maven Archetype(Gluon)」の実行とデバッグ、Java EEのサポート、PHP 7.4のサポートなどが行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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