CodeZineを運営する翔泳社では、9月9日(水)に『SCRUMMASTER THE BOOK』を発売しました。本書は開発手法「スクラム」においてチームを支える柱であるスクラムマスターに必要なスキルや考え方について解説。何をどこまでやればいいのかわからない、そんな方におすすめのガイドブックです。
『SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ』は、「スクラムマスターの母」と呼ばれるZuzana Sochovaさんがスクラムマスターの役割とスキルについて解説した『The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay』の日本語版です。
スクラムは開発手法として広く知られるようになりましたが、チームを支援するスクラムマスターが何をすべきかはすぐに理解できるわけではありません。著者はスクラムマスターが最も誤解されやすい役割だと言います。
機能するチームの構築を大きな仕事とするスクラムマスターは、プロダクトに対する深い理解はもちろん、開発における相談役やチームメンバーのメンタルケアをも担わなければなりません。本書ではスクラムマスターに任命されたばかりの方が、そうした責務や必要なスキル、考え方を網羅的に学ぶことができる内容となっています。
プロダクト開発において避けがたいトラブルも、対処法を知っていれば乗り越えられます。そのための知識はもちろん、なによりトラブルを事前に防ぐために、スクラムマスターだけでなく、アジャイルコーチや組織改革を担うリーダーにもぜひ読んでいただきたい1冊です。
目次
序文― リンダ・ライジング
日本語版に寄せて― 永瀬美穂、ロッシェル・カップ
CHAPTER 1 スクラムマスターの役割と責務
自己組織化したチーム
エクササイズ:自己組織化したチーム
スクラムマスターの目標
スクラムマスターの責務
役割を兼務するときの落とし穴
CHAPTER 2 心理状態モデル
ティーチングとメンタリング
障害物の除去
ファシリテーション
コーチング
例 アジャイルを始める
例 障害物
例 立ち往生
例 責任
エクササイズ 現在の心理状態
このパズルに欠けているピース
エクササイズ 未来の心理状態
CHAPTER 3 #スクラムマスター道
エクササイズ #スクラムマスター道
レベル1 ― 私のチーム
レベル2 ― 関係性
レベル3 ― システム全体
スクラムマスターのグループ
1つのシステムとしての組織
クネビンフレームワーク
CHAPTER 4 メタスキルとコンピタンス
メタスキル
コンピタンス
コアコンピタンス
CHAPTER 5 チームを構築する
タックマンの集団発達モデル
チームの5つの機能不全
チームの毒
責任に目を向ける
部族としての組織
正しいリーダーシップのスタイルを選ぼう
分散化のテクニックを使う
CHAPTER 6 変化を実装する
変化を求めて
行動を変える
変化を成功させるための8つのステップ
CHAPTER 7 スクラムマスターの道具箱
守破離をマスターする
システムルール
ポジティブさ
ファシリテーション
コーチング
根本原因分析
インパクトマッピング
大規模スクラム
カンバンから見たスクラムのチェックリスト
XPプラクティスのチェックリスト
プロダクトオーナーのチェックリスト
CHAPTER 8 私は信じています
偉大なスクラムマスター
アジャイルやスクラムが自分たちに合っているのかどうかわからない?
組織をアジャイルに変えたい?
良いプロダクトバックログの作り方がわからない?
偉大なスクラムマスターになりたい?
チームを改善する方法を探している?
対立を解決したい?
偉大なプロダクトオーナーになりたい?
モダンなアジャイル組織になりたい?
あなたの組織を次のレベルに引き上げたい?
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- この記事の著者
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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