PHP開発チームは、メジャーアップデートとなる「PHP 8.0」を、11月26日(現地時間)にリリースした。
「PHP 8.0」では、名前付き引数に対応するとともに、PHPDocアノテーションに代わってPHPのネイティブ構文で構造化メタデータを使用できるようになっている。
ほかにも、プロパティを定義および初期化するための定型コードが削減されるとともに、型の組み合わせに対するPHPDocアノテーションに代わって、実行時に検証されるネイティブの共用体型宣言が使えるようになった。また、新たな一致式やNull安全の演算子を採用するとともに、文字列と数値の比較がより簡単になったほか、パラメータの検証失敗時にほとんどの内部関数がエラー例外をスローするようになっている。
さらに、新たに2つのJITコンパイルエンジンが導入され、もっとも有望なTracing JITは合成ベンチマークで約3倍のパフォーマンス向上を実現しており、特定の長時間実行アプリケーションでは約1.5~2倍のパフォーマンス向上が期待できる。なお、一般的なアプリケーションのパフォーマンスは、「PHP 7.4」と同等となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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