米Amazon Web Servicesは、AWSに対応したシンプルかつセキュアなコマンドラインシェル「AWS CloudShell」の提供を、12月15日(現地時間)に開始した。
AWS CloudShellには、AWS Command Line Interface(v2)が組み込まれており、awsコマンドが実行できるほか、PythonランタイムとNodeランタイムが含まれるとともに、今後さらに多くのランタイムの組み込みを予定している。
シェル環境は、Amazon Linux 2に準拠し、リージョンごとに最大1GBのファイルをホームディレクトリに保存可能で、リージョンでシェルを開くたびにファイルを利用できるようになる。また、シェル環境には.bashrcをはじめ、シェル履歴ファイルなどが含まれている。
なお、シェルへのアクセスは、SSO経由またはフェデレーションロールを含むAWSマネジメントコンソールにログイン可能な任意のIAMプリンシパルによって実行でき、AWS CloudShellへのアクセスにはAWSCloudShellFullAccessポリシーが有効になっている必要がある。また、シェルは一般ユーザーとして実行されるが、必要に応じてsudoコマンドによる特権コマンドの実行や、パッケージのインストールも可能となっている。
現時点では、アメリカ東部(ヴァージニア北部、オハイオ)、アメリカ西部(オレゴン)、ヨーロッパ(アイルランド)、アジアパシフィック(東京)の各リージョンで利用でき、以後他のリージョンへも対応を拡大していく。
各リージョンで最大10個のシェルを無料で同時利用することが可能で、アプリケーションの作成・実行に必要な他のAWSリソースに対してのみ、料金が発生する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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