豪アトラシアンは、同社のリーダーがそれぞれの視点から行った、2021年のITソフトウェア業界のトレンド予測を1月14日に発表した。
ワーク・フューチャリストであるドム・プライス氏は、2021年も引き続き日本を含む世界でリモート・ワークなどの新しい働き方が企業文化として普及するとみており、長期的には決められた時間にオフィスでデスクワークをするような旧来型の慣習から、ITツールを駆使したより柔軟で包括的な働き方に本格的に移行していくことになると予測する。
プラットフォーム責任者のマイク・トリア氏は、ITインフラをクラウドに移行してマイクロサービスアーキテクチャを採用するエンジニアリング組織が増えるにつれて、扱いの難しい分散型システムを管理する方法を見出すことが課題となり、2021年には自動化ツールが欠かせないものになる、との見方を示した。
CTOであるシュリー・ヴィシュワナート氏は、ソフトウェア業界の統合が進むにつれてエコシステムは一段と重要になり、自社製品と他社製品との連携に注意を払う必要性が高まる一方で、エコシステムが拡大するほど脆弱性が課題になると指摘。エコシステム全体に渡って最高レベルのセキュリティとプライバシー管理を提供し続けることが、以前に増して重要になると訴えている。
さらに同氏は、データ管理への投資がAIや機械学習システム構築を成功させる上で重要になるとみており、より優れたデータ管理のフレームワーク、プラットフォームやシステムを備えた企業が、効果的なAIや機械学習のツールを構築する競争において優位になるとの予測を示した。
そのほか、2月17日には同社製品の最新情報を紹介するとともに、革新的な企業やオピニオンリーダーが登壇するオンラインイベント「Atlassian TEAM TOUR Tokyo 2021」を開催する。参加費は無料。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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