米Googleは、同社が行っているRustを使用したLinuxカーネル開発に向けた取り組み内容を、4月14日(現地時間)付の投稿にて紹介している。
同社は、C言語と比較した、Rustの安全性とパフォーマンス面での優位性を示すべく、Binderドライバの初期プロトタイプを作成しており、Rustを使用することでLinuxカーネルのメモリ安全性向上を目指す。
ただし、Linuxカーネルは3000万行を超えるコードで構成されており、すべてをRustに変換するのは困難なため、C言語で書かれた既存のLinuxカーネルをRustに置き換えるのではなく、Linuxカーネルに新たなコードを書き加える際に、Rustを使用できるようにすることを目標としている。
ほかにも、同社はRustを使用したLinuxカーネル開発とともに、C言語で書かれたLinuxカーネル機能をRustで使用可能にする安全でゼロコストの抽象化や、C言語で書かれたLinuxカーネル機能の、Rustからのシームレスな呼び出しの実現を目指す。
なお、同社はLinuxカーネルビルドシステムへRustサポートを追加すべく作業を行っている、Rust for Linuxに参加している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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