米HashiCorpは、分散コンテナオーケストレータ「HashiCorp Nomad 1.1」のベータ版を、5月3日(現地時間)に発表した。
HashiCorp Nomadは、オンプレミス環境とクラウド環境全体で、コンテナとコンテナ化されていないアプリケーションをデプロイおよび管理するための、シンプルで柔軟なオーケストレータで、Cloudflare、Roblox、Q2、Pandora、GitHubなど、幅広い組織で採用されている。
「HashiCorp Nomad 1.1」は、より柔軟なスケジューリングと簡素化されたオペレーターエクスペリエンスを実現する、数多くの新機能が搭載されており、コアスケジューラはクラスタ効率、アプリケーションパフォーマンス、ボリューム管理を改善すべく、新たなリソース制御メカニズムを採用したほか、Nomad Autoscalerでは柔軟なスケーリングポリシーが可能になった。
今回発表された「HashiCorp Nomad 1.1」ベータ版では、コンテナ化されているかどうかに関わらず、アプリケーションがスケジュールされた量を超えてメモリを使用できるようにすることで、クラスタの効率を向上させたほか、タスクがクライアントCPUを排他的に使用可能にすることで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させている。また、あいまい検索、リソースモニタリング、認証の改善、ボリューム管理の改善によるCephなどのContainer Storage Interface(CSI)プラグインがサポートされたステートフルアプリケーションへの対応、アプリケーションのLivenessとReadinessを区別できるタスクヘルスチェックへのオプションの追加など、さまざまな新機能の追加や、機能改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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