チェコのJetBrainsは、オブジェクト指向プログラミング言語Kotlinの最新版となる「Kotlin 1.5.0」を、5月5日(現地時間)にリリースした。
「Kotlin 1.5.0」では、バージョン1.4.30でプレビュー提供されていた新たな言語機能である、最新のJava機能であるレコードクラスとの相互運用性を維持するためのJVMレコードのサポート、sealedインターフェイス、sealedクラスにおける同一のコンパイルユニットおよびパッケージにすべてのファイルを含められるようにする改善、追加のオーバーヘッドなしで特定のタイプの値のラッパーとして使用可能にするインラインクラスが安定バージョンとなっている。
さらに標準ライブラリでは、符号なし整数型API、ノンブロッキングJava IOをKotlin-idiomaticスタイルで使用するためのjava.nio.file.Pathの拡張関数、文字列と文字の大文字と小文字を変更するための新しいロケールに依存しないAPI、文字とその整数コードおよび数値の間の変換のための新しい関数、char関数のマルチプラットフォームサポートなど、さまざまな機能が追加された。
ほかにも、テストライブラリにおける依存関係などの改善、Kotlin/JVMにおける新たなJVM IRコンパイラの安定化、Kotlin/NativeおよびKotlin/JSにおける改善など、数多くの改善が行われている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です