オープンソースのプログラミング言語Python開発チームは、新バージョン「Python 3.8.10」「Python 3.9.5」「Python 3.10.0b1」を、5月3日(現地時間)にリリースした。
「Python 3.10.0b1」は、現在計画されている4つのベータリリースプレビューの最初のリリースで、より幅広いコミュニティに新機能とバグ修正をテストしてもらうことを目的とする。
開発チームは、サードパーティでPythonプロジェクトに携わっているメンテナに対して、ベータ段階で「Python 3.10」をテストし、発見された問題を早急にPythonバグトラッカーへ報告することを求めている。
なお、「Python 3.10.0b1」はプレビューリリースであり、実稼働環境での使用は推奨されない。また、次のプレビューリリースは5月25日を予定している。
「Python 3.9.5」は、Pythonの最新メジャー安定リリースで、多くの新機能と最適化が含まれる。また、「Python 3.10」ではmacOS向けとして従来のような10.9+インテルのみのバリアントは提供されないため、universal 2バイナリインストーラの使用が推奨されている。なお、将来的にはバージョン3.9系列において、universal 2がデフォルトでダウンロード提供される。
「Python 3.8.10」は、バージョン3.8系列の最後の定期メンテナンスリリースとなる。現在、バージョン3.8系列はセキュリティ修正のみを受け入れており、セキュリティ修正は2024年10月まで、ソース形式のみで提供される。定期的なバグ修正を引き続き受け取るには、Python 3.9系列へアップグレードする必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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