オープンソースのチャットアプリZulipの開発チームは、最新メジャーリリースとなる「Zulip 4.0」を、5月13日(現地時間)に公開した。
Zulipのモバイルアプリ(iOS/Android)では、スクロールの高速化、アバターレンダリングの改善、トピックのミュート/ミュート解除機能の搭載、さまざまなウィジェットのサポートが行われている。
ほかにも、ZulipデスクトップアプリがApple M1チップ搭載Macにネイティブ対応しており、ZulipのテキストベースUIクライアント「Zulip Terminal」がベータ版となった。
機能面では、モデレート機能と権限機能の改善を主要なテーマとしており、他のユーザーをミュートする機能や、ストリームと会話の管理を支援する「モデレータ」の導入、ストリーム間でのトピック移動のサポートが行われている。
さらに、GIPHYが統合されメッセージ中でのアニメーションGIFの使用が可能になったほか、コードブロックをクリックすることでコピーしたり、外部のコードプレイグラウンドで開いて編集したりできるようになった。また、シングルキーナビゲーションコマンドでキーボードフォーカスを使用できるようになるとともに、オートコンプリートアルゴリズムの強化も行われているほか、「Zulip 4.0」以降は「最近のトピック」がデフォルトのホームビューになる。
サーバーでは、Stripeが開発したオープンソースプロキシのSmokescreenが統合され、発信Webhookを使用するサービスが他のサービスへのSSRF攻撃に用いられることを防ぐほか、新規インストールでは「PostgreSQL 13」を使用するよう変更された。また、Djangoをバージョン2.2.x LTS系列から、3.2.x LTS系列へとアップグレードするとともに、Debian 11(bullseye)への予備的なサポートが追加されている。
ほかにも、サーバーではFreshping、JotForm、Uptime Robotが統合され、Bitbucket、Clubhouse、GitHub、GitLab、NewRelic、Zabbixとの統合が大幅に改善された。また、Zulipへメッセージを送信するための新たなGitHubアクションの追加、フロントエンド国際化ライブラリのFormatJSへの変更などが行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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