米Microsoftは、「Windows ML NuGet Package 1.8.0」を、6月4日(現地時間)に公式リリースした。
「Windows ML NuGet Package 1.8.0」では、Windows MLに新たなAPIであるSetIntraOpThreadSpinningが導入され、スレッドのスピンとコンテキストの切り替えを、より詳細に制御できるようになっている。
同APIは、デフォルトで有効化されているので、オペレータにおけるスレッドのスピン時間が追加され、追加の作業を待ってから切り替えるため、ワークロードのパフォーマンスが向上するほか、他の無関係なワークロードのパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性がある。
「DirectML Redist package 1.5.1」には、バージョン1.4以降の重要な機能が含まれており、DirectMLの再頒布可能パッケージがARM/ARM64マシンで実行できるようになったほか、新たな演算子としてAtanYX、ClipGrad、DifferenceSquare、LRNGrad、CumulativeProduct、BatchNormalizationGradが追加された。さらに、BatchNormalization、Cast、Join、LpNormalization、MeanVarianceNormalization、Padding、Tile、TopKにおいて高次元数サポートが追加され、畳み込みやサイズ変更など、いくつかの演算子においてパフォーマンスを大幅に向上している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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