「Consul-Terraform-Sync 0.2」では、機能強化によってDay2以降の運用をより適切に管理できるようになり、手動のチケットベースでのシステムが不要になっている。
「Consul-Terraform-Sync 0.2」に新たに追加された、Task Run Conditionsを使用することで、タスクが実行される前に起こるべき特定のイベントを指定可能で、サービスの最初のインスタンスの登録時、またはすべてのサービスインスタンスが登録解除された場合にのみ実行されるタスクが含まれる。
さらに、サービスフィルタリングが強化されており、従来のサービスタグに加えて他のフィールドの値に基づいてサービスをフィルタリングでき、ヒアドキュメント形式によるフィルタリングにも対応している。
Consul-Terraform-Syncは現在、同社の公式Linuxリポジトリの一部であり、同社製品のDebianおよびRPMパッケージとして、x86_64/amd64 systemdを対象にしており、Debian、Ubuntu、Fedora、CentOS、RHEL、およびAmazonLinuxの多くのバージョンをサポートする。また、macOSベースのパッケージマネージャであるHomebrewによるインストールも可能となっている。
ほかにも、CitrixのHashiCorpパートナープログラムへの参加にともない、Citrix ADC用のConsul-Terraform-Syncモジュールも提供されており、同モジュールによってConsul-Terraform-Syncは各サービスごとにservicegroupを作成して、Consul service discoveryから提供された各サービスのインスタンス数に応じて、そのservicemembersにバインドする。デプロイされると、servicegroupsはConsulから提供されたサービスと同期したままになり、Consulでサービスを追加、削除、変更する場合は、Consul-Terraform-Syncが変更を反映して、servicegroupsおよびそのメンバーに変更の適用が行われる。
なお、「Terraform 0.15」ではConsul-Terraform-Syncが統合されているので、「Terraform 0.15」のダウンロード時にConsul-Terraform-Syncを構成できるようになっている。