米Mozillaは、同社が開発するWebブラウザ「Firefox 90」において、メタデータ要求ヘッダのフェッチをサポートすることを、7月12日(現地時間)に発表した。メタデータ要求ヘッダのフェッチがサポートされることで、CSRFなどさまざまなクロスサイト攻撃を防止できる。
HTTPリクエストヘッダSec-Fetch-Siteを使用することによって、Webアプリケーションサーバが対応するWebアプリケーションからの同一生成元リクエストと攻撃者が制御するWebサイトからのクロスオリジンリクエストを区別可能になる。
Sec-Fetch-*ヘッダを検査すると、Sec-Fetch-*ヘッダファミリーから提供される追加のコンテキストによって、Webアプリケーションサーバが悪意のある要求を拒否または無視できるようになり、Webアプリケーションがクロスサイト攻撃からアプリケーション自身とエンドユーザーを保護する。
なお、Firefoxにはクロスサイト攻撃の脅威に対処するために、サイト分離セキュリティアーキテクチャがまもなく搭載されるが、Webアプリケーションにはあらゆる種類のアプリケーションに多層防御メカニズムを提供する、メタデータ要求ヘッダのフェッチの使用を求めている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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