米Dockerの公式ブログにおける、7月30日(現地時間)付の投稿において、DockerコミュニティメンバーであるJustin Chadell氏による、Dockerfilesのヒアドキュメント構文に関するゲスト投稿が紹介された。
DockerのBuildKitツールでDockerfilesを構築する際に、ヒアドキュメント構文がサポートされるようになり、各行の終わりにバックスラッシュを必要としない複数行のRUNや、小さなインライン構成ファイルの作成などが可能になった。
BuildKitは、ソースコードを変換して効率的かつ表現力豊かで再現性のある方法でアーティファクトを構築するためのツールキットで、Dockerイメージの次世代ビルダーであり、Dockerイメージ、または他のOCIランタイムのイメージを構築するために使用できる。
docker buildを行う際に、DOCKER_BUILDKIT=1と設定するか、docker buildxコマンドを使用することで利用可能となり、ローカルまたはリモートの複数の異なる「ビルダ」を、Dockerデーモン自体、Dockerコンテナ、Kubernetesポッドで簡単に切り替えられる。ビルダ自体は、フロントエンドとバックエンドの2つの主要部分に分割され、フロントエンドは中間のLow Level Builder(LLB)コードを生成し、バックエンドによってイメージに構築される。
BuildKitは柔軟性に優れており、それぞれのコンポーネントは互いに完全に分離されているため、任意のイメージで任意のフロントエンドを使用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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