米Amazon Web Servicesは、米Elastic NVによるソフトウェアライセンス戦略の変更を受けて、「Amazon Elasticsearch」のサービス名称を「Amazon OpenSearch Service」に変更するとともに、「OpenSearch 1.0」をサポートすることを、9月8日(現地時間)に発表した。
米Elastic NVは、「Elasticsearch 7.10.2」および「Kibana 7.10.2」以降は、Apache License 2.0(ALv2)に準拠する新バージョンをリリースすることはない、と宣言しており、代わりにElasticsearchとKibanaをElasticライセンスの下でリリースし、ソースコードはElasticライセンスまたはServer Side Public License(SSPL)の下で利用できるようにするという。
これを受けて、Amazon Web Servicesはコミュニティ主導のオープンソースフォークであるOpenSearchを作成しており、OpenSearchは統合された視覚化ツールOpenSearch Dashboardsによって、大量のデータへの高速アクセスと応答を提供するための拡張性の高いシステムを提供する。OpenSearchとOpenSearch Dashboardsは、「Elasticsearch 7.10.2」と「Kibana 7.10.2」から派生しており、Apache Lucene検索ライブラリが用いられている。
今回発表されたAmazon OpenSearch Serviceは、名称が変更されたものの、継続的な運用、開発方法、ビジネスでの使用への悪影響はなく、これまで同様のエクスペリエンスを提供する。
現在利用可能な、「Elasticsearch 7.10」以前および「OpenSearch 1.0」を含むオープンソースエンジンの選択肢を提供しており、今後もALv2に準拠したバージョンのElasticsearchをサポートし、セキュリティやバグの修正を行っていく。
OpenSearchおよびOpenSearch Dashboardsでは新機能を提供し、Amazon OpenSearch ServiceのAPIは既存のサービスAPIと下位互換性があるため、現在のクライアントコードやアプリケーションを更新する必要はない。また、OpenSearchクライアントはオープンソースとの互換性が保たれる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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