米Appleは、macOSで動作する統合開発環境の最新版となる「Xcode 13」をリリースしている。
「Xcode 13」には、iOS 15、iPadOS 15、tvOS 15、watchOS 8、macOS Big Sur 11.3用のSDKが含まれており、Xcode 13リリースはiOS 9以降、tvOS 9以降、watchOS 2以降のオンデバイスデバッグをサポートしている。なお、「Xcode 13」を利用するには、macOS 11.3以降を搭載するMacが必要となる。
「Xcode 13」では、おもな新機能として、Swiftによる並行プログラミングをネイティブサポートしたほか、コマンドラインにおけるCloudKitデータベーススキーマおよびレコードの操作が可能になり、コマンドラインからテクスチャをすべてのMetal圧縮テクスチャ形式に圧縮できるようになった。また、XIPアーカイブの約15%縮小を実現している。
Apple Clangコンパイラでは、Swift並行処理モデルをサポートするために、完了ハンドラを複数回呼び出した場合、または実行パスに完了ハンドラ呼び出しがない場合に、警告を発せられるようになるとともに、グローバル定数リテラルの宣言が可能で、Objective-Cコードでサポートされている他のリテラルの最適化を実行できる、-fobjc-constant-literalsフラグが追加された。
ほかにも、アセットカタログにおいて、iOSアプリアイコンアセットを代替アプリアイコンとして使えるようになり、ビルドシステムでは.xcconfigファイルで長いリストを複数行に分割できるようになるなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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