HashiCorpは、フルマネージドのVaultサービスであるHashiCorp Cloud Platform(HCP) Vaultに、Datadog、Grafana Cloud、Splunkとの統合による、使用状況とパフォーマンスを監視するためのダッシュボードが追加されることを、11月2日(現地時間)に発表した。
今回の機能追加によって、HCP Vault監査ログと本番環境グレードのクラスタからのメトリクスを、Datadog、Grafana Cloud、Splunkといった業界標準の可観測性SaaSプラットフォームとシームレスに統合できるようになる。さらに、使用状況とパフォーマンスのメトリクスを追跡する機能を高速化すべく、プリビルトされたメトリクスダッシュボードを提供するほか、数か月以内に新たな統合を予定している。
今回行われたメトリクスの統合にともない、定常状態の使用パターンを追跡することで、TTLが予想外に長いトークン、新しい管理トークンの原因不明なスパイク、異常なポリシー作成動作などの異常をすばやく特定、調査、修正可能となり、内部のセキュリティ対策の強化につなげられるほか、トークンの取り消しや更新のレイテンシといった主要なVault操作のレイテンシメトリクス、およびVaultの使用傾向とホストパフォーマンスメトリクスの比較によって、予想される需要を満たすためにクラスタのサイズを変更する必要があるかどうかを確かめられる。また、トークンのインフラストラクチャと組織のソースを特定することで、クライアントの削減努力を促進できる、といったメリットが考えられる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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