米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 4.6」のリリース候補(RC)を、2月11日(現地時間)に公開した。同社では、「TypeScript 4.6」安定版がリリースされるまでの期間、重大なバグ修正を除いて、これ以上の変更はないと予想している。
「TypeScript 4.6」リリース候補には、super()の前に他のコードを実行できるようになった。ただし、super()は引き続き、thisへの参照の前にトップレベルで実行される。
さらに、個々のプロパティをconst宣言に分割する際、またはパラメーターを代入されない変数に分割する際に、分割された型が判別可能な共用体であるかどうかをチェックし、そうであった場合は他の変数のチェックに応じて変数の型を絞り込めるようになった。
ほかにも、再帰深度チェックやインデックス付きアクセス推論が改善され、依存パラメータの制御フロー分析への対応、JavaScriptファイルの構文およびバインディングエラーの拡張、TypeScriptトレースアナライザ(analyze-trace)の公開などが行われている。
なお、リリース候補ではオブジェクトのREST式がジェネリックオブジェクトの拡散不可能と思われるメンバーを削除するようになったほか、JavaScriptファイルが常に文法エラーとバインディングエラーを受け取るようになったため、互換性への注意が必要となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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