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Developers Summit 2022 レポート(PR)

「がんばらないアジャイル開発」の実践――ボランティアやコミュニティ活動を通じてエンジニアとして成長【デブサミ2022】

【17-A-3】がんばらないアジャイル開発/色々トライアンドエラーを繰り返したら実績が積み上がってきた話

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いろいろトライアンドエラーを繰り返したら実績が積み上がってきた話

 続いて同社の桑原聖仁氏が登壇し、同氏がこれまでエンジニアとして成長する上で心掛けてきたことや実践してきたことについて紹介した。桑原氏はゆめみで「チャレンジ取締役」「サーヴァントリーダー」「採用広報」などさまざまなロールを自任するほか、社外においてもOSSエンジニアとしてRiot.jsのコミッターを務めたり、書籍を執筆したり、あるいはさまざまなイベントに登壇するなど幅広く活動している。

 そんな桑原氏だが、かつてはデベロッパーという職業に生きがいを見いだせなかったこともあった。「今でこそこうして社外での活動に積極的に関わっていますが、かつてはこうしたコミュニティや活動があることすら知らず、プログラミングを積極的に学ぶ気になれなかった時期もありました。でもそんなとき、過去の自分を振り返っていろいろ思索を巡らしてチャレンジしていった結果、エンジニアリングの魅力を再発見して現在の活動につなげることができました」(桑原氏)

株式会社ゆめみ サーヴァントリーダー/チャレンジ取締役 桑原聖仁氏
株式会社ゆめみ サーヴァントリーダー/チャレンジ取締役 桑原聖仁氏

 このマインドシフトを始めるに当たり、桑原氏はまず「そもそも自分にとっての成長とは何か?」という地点から出発した。「いろいろ考えた結果、『目の前の目標を達成するために必要なピース』が成長であると定義しました。ではそのピースを集めるためには、具体的に何をすればいいのか。結論的にはとにかくチャレンジをするになりますが、その際に私は『実行のサイクル』と『マインドセットのサイクル』という2つのサイクルを意識することにしました」(桑原氏)

 実行のサイクルとはいわゆる「PDCAサイクル」のことで、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の一連のサイクルを回しながら、活動の質を継続的に改善していく取り組みを指す。そしてもう1つの「マインドセットのサイクル」は、桑原氏が自身で考案した「DFILサイクル」を実践することでマインドセットを高めていく取り組みだ。

 「まずやりたいことをSNSや身の回りの誰かに宣言(Declaration)することで、『宣言したからにはやらねば!』と自身の決意を固めます。次に『自分はバカだ(Fool man)』と思い込むことで、失敗や周囲からの批判・嘲笑に耐え得るメンタリティを確立します。あとはひたすら無心・無邪気(Innocent)に実践していきます。そして最終的に、実践した結果から学び(Learn)を得て、次のチャレンジへとつなげていくのです」(桑原氏)

桑原氏が独自に考案した『DFILサイクル』
桑原氏が独自に考案した『DFILサイクル』

 桑原氏は日頃からこの2つのサイクルを意識しながら、さまざまなチャレンジに挑んでいる。加えて同氏は、チャレンジの結果から得られた成果や学びを、可能な限りアウトプットすることを強く推奨。今日ではSNSやブログなど多様な情報発信プラットフォームがあるため、これらを最大限活用してどんな些細な内容でもいいからアウトプットしていくことで、それを目にした人からのフィードバックが得られ、次の学びや展開へとつながっていく。また目にした人の学びにもなることも期待できる。

 こうして情報発信を続けていけば、徐々に人的なネットワークが広がっていき、他の人々から貴重な情報が得られるなど次の活動につながるチャンスがもたらされる。そのため、コミュニティへの参加などを通じた人的ネットワークの構築は、常に意識した方がいいと桑原氏はアドバイスを贈る。

 ただし、いきなり大きな目標を掲げてそれに向かって一直線に進もうとしてもハードルが高すぎるため、最終目標に至るプロセスを細分化して、小さな目標を設定してそれらを日々1つずつクリアしていく「スモールスタート」を桑原氏は推奨する。

 最後に桑原氏は、「年配の方々を始めさまざまな方に『人生最大の失敗は何でしたか?』と聞くと、『本当は興味があったこと、やりたかったことにチャレンジしなかったことが最大の失敗だった』という答えが多く返ってきます。チャレンジすれば必ず何らかの結果と学び、気付きが得られるはずなので、極論すればチャレンジが失敗を生むことはありません。人生は『何を得るか』よりも『何を残すか』の方がよっぽど大事です。皆さんが人生を後悔しないためにも、思っていることがあれば是非チャレンジし続けることをお勧めします。そして、皆さんが充実したデベロッパーライフを送れることを願っています」と語り、セッションを締めた。

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この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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