ギークリーは、同社が提供しているIT転職エージェント「ギークリー」を、2022年3月度に利用した企業および転職希望者のデータに基づく、IT転職市場における動向調査の結果を4月20日に発表した。
調査結果によれば、2022年3月は1月・2月に引き続き、IT企業ではない事業会社のエンジニア採用における内定数が増加している。2021年10月~12月と、2022年1月~3月の比較では、56%増と内定数の増加が一気に加速した。また、事業会社の情報システム部門がSIerとして独立した、ユーザー系SIerのエンジニア採用も、QonQの内定数が30%増加している。1月~3月で活況だった業種としては、事業会社では「人材」「通信」、ユーザー系SIerでは親会社が「総合商社」「電力」と、業績好調な業種が目立った。
2021年1月~3月は、承諾された内定のうち現年収以上の条件提示が約50%だったのに対して、2022年1月~3月は63%と大きく増加している。現年収以上を提示する割合が特に増えた業種は、インターネット企業とIT企業以外の事業会社で、新型コロナ禍でも堅調なインターネット企業と、DX化を進める事業会社がエンジニア採用に注力していることが明らかになった。
同社が実施した面談において、エンジニアが占める割合を四半期単位で比較したところ、2021年第4四半期は62.8%と過去最高の割合を記録している。求人企業からの需要の高さを考慮し、第二新卒や高年齢層まで集客範囲を拡大したことで、エンジニア比率の増加につながった。
面談者を年収別で分けると、前年3月と比較して2022年3月は501万円以上の年収帯の占有率が37%から44%へと、大きく増加している。増加の要因としては、ハイクラス向けの集客媒体が活況なことに加えて、各企業で開発経験豊富なエンジニアやPMの採用ニーズが高まっていることが考えられ、同社はニーズの高まりに合わせて集客に注力したことによって、即戦力層の登録者数増加につながった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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