PGEConsは、PostgreSQLのエンタープライズ領域への普及推進を目的として、2012年4月に発起人9社によって設立され、2022年4月時点では正会員17社、一般会員50社に拡大した。
PGEConsでは、技術部会をおもな活動母体とし、PostgreSQLの性能などの検証を行う「新技術検証ワーキンググループ(新技術検証WG)」、データベースの移行の考慮点やその方法を検討する「移行ワーキンググループ(移行WG)」、データベース管理者やアプリケーション開発者が抱える現場の課題を検討する「課題検討ワーキンググループ(課題検討WG)」の3グループにて活動を行っている。
今回行われる2021年度の活動成果報告セミナーでは、3グループによる2021年度における活動成果の詳細報告とともに、2022年度の年間活動計画が発表される。
2021年度のおもな活動成果としては、新技術検証WGが旧バージョン13と新バージョン14の性能比較として、マルチコアCPUにおけるスケール性能検証を行い、バージョン13から14への性能変化の有無や傾向を確認した結果をまとめた。
移行WGは、PostgreSQLのバージョン14がリリースされたことから、以前のPostgreSQLのバージョンと比較した移行のポイントや注意点をまとめている。
課題検討WGは、PostgreSQLの拡張機能を開発し、その開発経緯や拡張機能開発の手順についてまとめるとともに、PostgreSQLのshared_buffersの適正値について検証し、設定方針を作成した。
2021年度の活動成果報告セミナーの開催日時は、5月20日13時30分~16時35分。