オープンソースのプログラミング言語Rustの開発チームは、Rustの推奨インストールツールであるRustupの最新バージョン「Rustup 1.25.0」を、7月11日(現地時間)に公開した。
前バージョンを公開してから1年以上が経っており、今回のバージョンでは過去に例がないほどの数の開発者が貢献してくれたという。それに合わせて、コードとドキュメントの両方を大規模に整理したとしている。
最も目立つ変更点としては、Windows版でVisual Studio 2022のコンパイラ類を自動的にインストールするようになった点が挙げられる。Windowsでの開発に慣れていない人にとって助かる変更となっている。
さらに、起動速度を改善した。とはいえこの点は、プロセッサコアの数が少ないPCで、多くのクレートが関わるビルドを実行しなければ感じられないことだとしている。そして、この点はまだ改善の余地があるともいう。
ほかには、ツールチェーン設定の初期値を無効にする「rustup default none」コマンドの追加、WindowsのARM64環境への対応、GDBのGUI環境への対応などといった新機能が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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