米Apollo Graphは、複数のサービスが持つGraphQL APIへのリクエストを受けて、個々のサービスに送り届けるソフトウェア「Apollo Router 1.0」を9月22日(現地時間)に公開した。Apollo RouterはElastic License 2.0を採用しているオープンソースソフトウェアだ。
企業や組織が内部で開発するWeb APIは、その数が多くなりがちで、どのようなAPIがあるのかを関係者も把握しきれない場合も少なくない。さらに、引数などのAPIを呼び出す規約なども考えると、同じ組織内でもすべてのAPIを活用することは簡単ではなくなってしまう。
そこで登場したのが「GraphQL」というAPI向けのクエリ環境だ。簡単な問い合わせ文で、さまざまなAPIが提供するデータ、しかも目的に合わせて絞り込んだデータを取得できる。
Apollo Routerは、複数のGraphQL APIをまとめて、単一のインターフェイスを提供するソフトウェアだ。外部からのAPI呼び出しを一手に引き受け、自身の管理下にあるWeb APIにアクセスして、必要なデータを集めて返す。APIを呼び出すときは、個々のサービスのAPIについて詳細を知る必要はなく、Apollo Routerのインターフェイスにアクセスすれば良い。
Apollo RouterはRust言語で開発したプログラムであり、プログラムサイズの小ささと、軽快な動作が特徴になっているという。そして、今回バージョン1.0を迎え、独立したセキュリティ監査機関の監査を受け、安全性を確認したとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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