V8 JavaScriptエンジンおよびRustに基づく、JavaScrypt/TypeScript/WebAssemblyランタイムであるDenoの開発チームは、最新バージョンとなる「Deno 1.26」を9月29日(現地時間)にリリースした。
「Deno 1.26」では、Request/Responseオブジェクトをキャッシュでき、レスポンスの動的な生成に役立つCache APIがサポートされるとともに、WebCrypto Secure CurvesのうちCFRG曲線のEd25519およびX25519が実装されている。なお、今後のリリースにてEd448とX448のサポートも予定する。
さらに、ユーザーのOSに関する情報を提供するAPIへのアクセスを保護する、新たなパーミッションフラグ--allow-sysが導入され、環境変数を使用可能にする必要がなくなったほか、npm指定子に関連する多くのバグが修正されるとともに、いくつかの新機能が追加された。なお、npmモジュールのサポートはまだ実験段階であり、--unstableフラグが必要となる。
また、Node.js互換レイヤに従来はサポートされていなかったいくつかのAPIが実装されたほか、「Node.js 18.8.0」との互換性のために互換レイヤのテストスイート全体が更新された。
ほかにも、いくつかのAPIの安定化、Deno.serve() APIの改善、パフォーマンスの向上、モジュールダウンロードUIの改善、開発者エクスペリエンスの改善など、さまざまな機能追加や改善が行われるとともに、TypeScriptの最新安定バージョンである「TypeScript 4.8」が付属している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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