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AWSが「Amazon File Cache」の提供を正式に開始、各所に散らばったファイルのキャッシュとして利用可能

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 米Amazon Web Servicesは、ファイルキャッシュサービス「Amazon File Cache」の提供を9月30日(現地時間)に開始した。Amazon Web Servicesの各リージョンにバラバラに配置されているファイルや、オンプレミス環境にあるファイルをキャッシュして、Amazon Web Servicesの各サービスによる高速アクセスを可能にする。

 キャッシュ対象のファイルはNFS v3あるいはAmazon S3でアクセスできるファイルとなっており、オンプレミスのファイルもキャッシュできる。キャッシュしたファイルやメタデータは、Amazon Web Servicesの各サービスから、ドライブとして認識できる。1つのドライブには最大で、8つのNFSドライブ、あるいは8つのAmazon S3バケットを接続できる。

 Amazon Web Servicesは、Amazon File Cacheの用途の例として、世界中のAmazon Web Servicesリージョンや、オンプレミスに散らばっている大量のファイルを1カ所のリージョンに集め、高性能なインスタンスでデータ処理したいときなどを挙げている。ファイルを1つひとつ集めてからデータ処理するのでは、時間がかかりすぎる。そこで、Amazon File Cacheを利用して、対象となるファイルを事前にキャッシュしておくというわけだ。キャッシュしておけば、Amazon Web Servicesの各サービスは、そのファイルに毎秒数百MB、毎秒数百万命令、ミリ秒単位を下回るレイテンシでアクセスできる。

 Amazon File Cacheは、日本の東京リージョンで利用できるほか、米国東部(オハイオ)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シンガポール)アジアパシフィック(シドニー)、カナダ(中部)、欧州(フランクフルト)、欧州(アイルランド)、欧州(ロンドン)の各リージョンでも利用可能だ。

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