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JetBrainsがPHP向け統合開発環境「PhpStorm 2022.3」を公開、PHP 8.2の言語仕様に先行対応

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 チェコJetBrainsは、PHP向けの統合開発環境(IDE)「PhpStorm」の新版「PhpStorm 2022.3」を12月5日(現地時間)に公開した。同社のWebサイトで30日限定の試用版をダウンロードできる。Windows、macOS、Linuxで動作する。

 例えばPHP 8.2では、読み取り専用プロパティのみを持つ「読み取り専用クラス」が使えるようになるが、PhpStorm 2022.3では、読み取り専用プロパティを持つクラスを読み取り専用クラスに簡単な操作で変換する機能や、読み取り専用クラスに読み取り専用のプロパティがあることを確認する機能などを提供する。

 そしてPHP 8.2では、存在しないプロパティにアクセスしようとすると、推奨しないことを伝える警告が出る。PhpStorm 2022.3は、コードエディタに表示しているコードの中に、そのような場所を見付けたときに、プロパティを追加したり、エラーに対処する属性を付加する機能を持つ。

 またPhpStorm 2022.3では、ユーザーインターフェースの細かい部分にいくつも改良が加わっている。例えば、コードエディタにクラスやインターフェイス、メソッド、関数を定義する部分を表示すると、それらを何カ所で使用しているのかを示すリンクを表示する。リンクをクリックするとドロップダウンリストが現れ、実際に使用している部分が並び、クリックするとその部分に移動する。

 そして、コードの中でも修正が必要な必要な部分を見付けると指摘してくれる。このときに「Alt」+「Enter」を押すと、考えられる修正方法の候補がドロップダウンリストの形で現れ、その中から1つを選択すると、その通りにコードを修正する。

 PHPには、関数やメソッドなどの引数や戻り値にどのような型のどのような値を取るのかなどといった情報をまとめて記述する「PHPDoc」という機能がある。PHPDocの記述は通常はコメントとして扱われるが、静的解析などの際にPHPDocに書き記した情報が役に立つ。PhpStorm 2022.3では、PHPDocのブロックの表示をワンクリックでコンパクトにまとめる機能が加わった。コメントが多くなって場所を取るようになったときなどに役立つ機能だ。

 そのほかには、インメモリデータベース「Redis」との接続に対応し、Redisが蓄積しているデータを確認できるようになった。また、ParaTestと連携してテストの並列実行に対応したほか、Xdebugを利用したデバッグ機能を改善し、タスクランナーRoboとの連携機能などが加わった。

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