スタートアップとメガベンチャーの求められるスキルの違い
これまで説明した通り、広く浅くを求められるスタートアップと、狭く深くを求められるメガベンチャーでは当然求められるスキルも異なってきます。またスタートアップとメガベンチャーでは、組織の構造なども異なることが多いため、仕事の内容や持っていると望ましいスキルなども大きく異なります。
スタートアップで求められるスキル
一般的にスタートアップではメガベンチャーと比較し、組織の人数も少ないことから、メガベンチャーと比べると一人当たりで開発する必要のある範囲が広くいです。例えばメガベンチャーではQA専任の人がいるのに対し、開発からQA、さらにはリリースまでをスピード感持って全て任されることが多いですし、それらが全てできることが望まれます。
またスタートアップでは次から次へと新しい機能やプロダクトの開発が行われることがあるため、常に新しい技術に触れたり、キャッチアップしたりする必要があります。また採用広報の観点からスタートアップは比較的Go言語や、Kubernetes、マイクロサービス等といった新しい技術をどんどん取り入れる傾向もあります。そのため何かの分野のスペシャリストではなく、適応能力などが求められるでしょう。
メガベンチャーで求められるスキル
一方メガベンチャーでは、組織の構造やエンジニアリングリソースなどの観点からスタートアップとは大きく異なり、それぞれの開発分野のスペシャリストが在籍しているケースが多いです。SQLクエリの処理を1ms早くするなどの専門性が求められる業務に、より価値があるといえます。
例えば、私が所属していたメルカリでは、Kubernetesのコミッタが数人在籍しており、内部コードレベルで理解をしているエンジニアが在籍していたりすることも珍しくありません。またスタートアップと比較するとエンジニアの数も多いため、チームを横断した施策などコミュニケーション能力、チーム開発のスキルもスタートアップ以上に求められることが多いでしょう。
一言でまとめると、スタートアップではゼネラリストが活躍し、メガベンチャーではスペシャリストがより重宝される場です。自分が持ち合わせているスキルを元に、よりゼネラリストと思う人はよりスタートアップ向き、スペシャリストと思う人はよりメガベンチャー向きということが言えるでしょう。
エンジニアとしてどうなりたいか
持ち合わせたスキルや経験と、市場のニーズ等を考慮した上、最終的にどういったキャリアを積みたいかを考えてみましょう。今まで説明した通り、エンジニアのキャリアと言っても、ずっと設計や開発をリードするテックリードという選択肢もあれば、経験を積んでエンジニアリングマネージャー等の管理職、さらにはVPoEやCTO等の組織の編成や構造を考えたりする経営者層、さらに起業という選択肢もあります。
昨今、エンジニアの需要は増すばかりで、求人倍率が9倍になっているというデータもあります。中でもソフトウェアエンジニアや中間管理職のエンジニアリングマネージャーは非常に需要があり、企業が渇望していると言っても過言ではありません。それぞれ一長一短ですが、個人の意志と、持ち合わせているスキルによって一度将来のキャリアについて考えてみるのはどうでしょうか?
