エンジニアとしてのキャリアパス
まずはITエンジニアとしてキャリアを積む上で、どのような選択肢があるかを考えてみましょう。ITエンジニアが働く企業として一般的にイメージされるのは、SIer・受託開発企業や、事業会社、さらにここ最近注目を浴びているのがスタートアップやメガベンチャー企業などです。また、自分で起業するという選択肢もあるかと思います。
国内のIT企業の割合としては、SIer・受託開発企業の割合が7割程度となっており、事業会社の割合が少ないのが特徴的で、これは米国の比率と逆転しています。このことからも日本ではSIer・受託開発企業に属する人の方が多くなっているわけですが、最近はスタートアップ、メガベンチャー企業が注目を浴びています。
例えば最近大型調達を実施し、話題になっているCADDi、LegalForce、UPSIDER等の急成長中のスタートアップや、メルカリ、ディー・エヌ・エー等のメガベンチャーなど、多くの企業が優秀な人材を集めています。
ここではそんなスタートアップ、メガベンチャー企業に焦点を当てて、それぞれの特徴を説明します。
スタートアップの特徴
フロントエンドだけ、バックエンドだけという働き方ではなく、フロントからバックエンド、おまけにインフラやデプロイまで一気通貫でやるような部分が特徴的です。完成度より、スピードが重視されるため、広く浅くいろんな技術に触れることができるため、個人としてもかなり成長に適している環境と言えます。
また積極的に新しい技術を取り入れてるため最新の技術の動向に常にキャッチアップできたり、最近ではメガベンチャーや大手の優秀な人材がスタートアップに入ることも珍しくなく(AWSからカミナシのCTOに就任された記事が話題にもなっていました)、優秀な人材と近い距離で一緒に手を動かせるため、個人のスキルアップという観点でも非常に魅力的な環境です。
メガベンチャーの特徴
スタートアップの広く浅くという点が対比しており、狭く深く、専門性を出して完成度を高く磨き上げるような開発をするのが特長です。いろんな技術に触れられないわけではないのですが、スタートアップと比較してエンジニアの数も多く、各領域において専門性の高いエンジニアが所属していることが多いため、スタートアップほど幅広く開発できるわけではなく、また求められるクオリティも高く、スピードより質が重視されるのが特徴的です。
メガベンチャーの特徴として、高い給与でトップクラスの人材を集めている場合が多いため、高いレベル感の中で仕事をできるため非常に魅力的で、またスタートアップではあまりないような難しい課題(10,000RPSの負荷に耐えるシステムを設計する等)にも挑戦できる点が魅力的です。
給与やキャリア面の両者の特徴
給与などの面でも、メガベンチャーは比較的昔から高水準ではありましたが、最近ではスタートアップの平均年収が700万ほどにもなっているデータ等があり、スタートアップでもメガベンチャー顔負けの報酬を払うところも続々と出てきています。
ずっと手を動かすというエンジニアキャリアもあれば、経験を積んでマネージャー職に就きチームをまとめるテックリード、EM(エンジニアリングマネージャー)、またはエンジニアリング組織の編成や構造などを考えるVPoEやCTOなどと言った経営層に参画するというキャリアも考えられます。
いずれも成長環境という観点では申し分ありません。所属する会社により、環境も大きく異なるため、最終的にエンジニアとしてどうなりたいかというところから逆算してキャリアを形成することが非常に重要ということがわかります。
