コーディング試験サービス「HireRoo」を提供するハイヤールーは、サービス2周年を記念し、本ツールにおけるコーディング試験の利用実績をまとめたインフォグラフィックを公開した。
HireRooでは試験の解答を18言語から選択可能だが、受験者に最も多く利用された言語は「Python」で41%だった。次いで「Java」が22%、「JavaScript」が7%、「TypeScript」「C++」「PHP」「Ruby」の4つが6%で並んだ。
HireRooで最も多く出題された組み合わせは「アルゴリズム×選択問題」だった。2番目は「アルゴリズム×実践形式×システムデザイン」、3番目は「アルゴリズム×実践形式×選択問題」という結果になった。
コンピューターサイエンスの基礎知識となるアルゴリズムはトップ3すべてにランクインしており、とくに汎用的な選択問題との組み合わせが人気となった。
実践形式、アルゴリズム、システムデザイン、選択問題の4カテゴリにおいて、それぞれよく出題される問題をまとめたのは以下の通り。
- 実践形式:簡単なTODOアプリをReactを用いて開発する「TODOアプリ(React)」
- アルゴリズム:基礎問題のひとつ「二要素の足し算」
- システムデザイン形式:文章や画像で構成される記事が投稿できることが要件の「noteのようなサービスを設計する」
- 選択問題:プログラミング言語の特性や、データ構造の最低限の知識を問う「プログラミング基礎知識①」
コーディング試験解答における制限時間の設定は、平均で105分という結果になった。新卒採用の場合は45分〜1時間程度、中途採用では1時間半〜2時間半を推奨している。
HireRoo運用に関わる人数は、1企業あたり平均11人となった。エンジニアだけでなく人事と共に活用している例が多く見受けられた。
4カテゴリの問題形式ごとに正解率の平均と中央値を算出した結果は以下の通り。
- 実践形式:平均58%/中央値58%
- システムデザイン形式:平均29%/中央値20%
- 選択問題:平均50%/中央値58%
- アルゴリズム:平均60%/中央値75%
HireRooにおける試験通過率は18%となった。コーディング試験を実施していない場合、スキルマッチが叶わなかった残りの82%とその後の面接を実施することになるため、面接にかけるコストを82%削減できたと言える。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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