はじめに
本稿ではJava開発に必要な「JDK」のインストール手順を説明します。
JDKとは
「Java SE Development Kit」の略で、Javaアプリケーション実行環境の「Java Runtime Environment」(JRE)と、コンパイラやデバッガなどが含まれます。
最新バージョン
2007年9月現在の最新バージョンは「JDK 6u2」(J2SE 6update2)です。
導入環境
本稿ではLinux(Fedora Core 6)におけるインストール方法について説明します。Windows環境でのインストールについては下記を参照してください。
Fedora Core 6では、パッケージ間の依存関係を考慮して、他の必須パッケージを同時にインストールしてくれるYUMを使用するのが一般的です。これに従い、本稿ではパッケージのインストールはYUMで行うことにします。
JDKのダウンロード
1.ダウンロードサイト
以下のURLよりダウンロードサイトにアクセスします。
2.ダウンロードボタンをクリック
「JDK 6u2」の横にあるダウンロードボタンをクリックします。
3.Acceptラジオボタンのチェック
ダウンロードサイト(英語)に遷移します。リリースノート等を熟読のうえ、Acceptラジオボタンにチェックをしてください。
4.Linux RPM in self-extracting fileのパス取得
本稿では、リンクURLをターミナルに貼り付けて、Linuxで直接ファイルを取得します。
「 Linux RPM in self-extracting file (build 05) 」リンクにカーソルを合わせ、右クリックし、「ショートカットのコピー」を選択して、URLをコピーしてください。URLをターミナルにコピーします。
[cz@~]$http://192.18.108.238/ECom/.../jdk-6u2-linux-i586-rpm.bin
貼り付けた後、文字列「http」の前に取得コマンドであるwget
と取得ファイル名を挿入します。(例:wget -O test.bin
)
[cz@~]$wget -O test.bin http://192.18.108.238/...linux-i586-rpm.bin
記述後、実行します。
Saving to: `test.bin' 100%[=====================================>] 64,621,177 1.71M/s in 50s 25:63:22 (1.24 MB/s) - `test.bin' を保存しました [64621177/64621177] [cz@~]$
上記のように表示されればダウンロード成功です。
rpmファイルの作成とインストール
1.権限の付与
取得直後は実行権限が付いていないので、chmod
コマンドで実行権限を付与します(例:chmod u+x test.bin
)。
[cz@albatross ~]$ chmod u+x test.bin [cz@albatross ~]$ ls -l test.bin -rwxr--r-- 1 cz cz 64621177 6月 16 01:31 test.bin [cz@albatross ~]$
x
が付いていることが分かります。これが実行権限です。
2.実行
実行権限が付与されたので実行します。
[cz@albatross ~]$ ./test.bin
3.ライセンスの同意
実行直後、コンソールにライセンス条項が表示されます。
Sun Microsystems, Inc. Binary Code License Agreement ... 2. LICENSE TO USE. Subject to the terms and conditions of this Agreement, including, but not limited to the Java --続ける--
画面いっぱいにライセンス条項が英語で表示され、最終行に「--続ける--」と表示されます。そのまま、リターンキーまたは、"f"キーを押下し、スクロールさせていきます。
最終行に、「ライセンス条項の受諾」を求められるので、「yes」と入力します。
...skipping 29 lines Do you agree to the above license terms? [yes or no] yes
4.rpmの作成とインストール
以降、rpmを作成していき、作成されたrpmを自動的にインストールしていきます。
inflating: jdk-6u2-linux-i586.rpm inflating: sun-javadb-common-10.2.2-0.1.i386.rpm inflating: sun-javadb-core-10.2.2-0.1.i386.rpm inflating: sun-javadb-client-10.2.2-0.1.i386.rpm inflating: sun-javadb-demo-10.2.2-0.1.i386.rpm inflating: sun-javadb-docs-10.2.2-0.1.i386.rpm inflating: sun-javadb-javadoc-10.2.2-0.1.i386.rpm 準備中... ###################################### [100%] 1:jdk ################################### [100%] 1:sun-javadb-common ################################### [ 17%] 2:sun-javadb-core ################################### [ 33%] 3:sun-javadb-client ################################### [ 50%] 4:sun-javadb-demo ################################### [ 67%] 5:sun-javadb-docs ################################### [ 83%] 6:sun-javadb-javadoc ################################### [100%] Done.
自動的にインストールされない場合は、作成されたrpmファイルにより、手動でインストールします。
rpm -ivh jdk-6u2-linux-i586.rpm
なお、インストール先は、「/usr/java/」ディレクトリになります。
Javaのインストールに限らず、rpmやyumでサービスやシステムの導入を行う場合はシステムディレクトリの更新を伴うことが多く、一般ユーザーでは権限が不足していてインストールができないことがあります。