パーソルキャリアのIT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech(ハイプロ テック)」は、2022年1年間に「HiPro Tech」が受領した案件の月額単価平均を算出した「ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング」を3月28日に発表した。
職種別の単価ランキングを見ると、「DXコンサルタント」が99.1万円と全職種の中で最も高く、次いで「ITコンサルタント」(95.5万円)となった。さらに「PM/PMO」(91.3万円)も4位にランクインし、DX戦略の推進に関わるポジションで単価が高いことがわかった。
3位は、「プロダクトオーナー/プロダクトマネジャー」(92.6万円)となった。また、「データサイエンティスト」(5位、90.2万円)や「機械学習・AIエンジニア」(7位、87.5万円)も需要の高さに比例して上位にランクインしている。
WEB系サービスの開発経験を持つ、「フロントエンド&バックエンドエンジニア(リードエンジニア)」(10位、83.1万円)や「バックエンドエンジニア」(13位、79.9万円)と比較して、「業務系アプリケーションエンジニア」は74.9万で19位となり、業務系などの基幹システムを扱うエンジニアは単価が低い傾向にあることがわかった。
次に、言語別でランキングを見ると、「Ruby」(1位、88.3万円)「TypeScript」(2位、87.5万円)「Python」(4位、85.7万円)「Go言語」(5位、84.2万円)といったモダンな言語が上位にランクインし、これらの言語を扱えるITエンジニアの需要が高いことがわかった。同様に、モバイルアプリ開発で使用される言語「Swift」(3位、85.7万円)「Objective-C」(6位、83.5万円)「Kotlin」(7位、81.5万円)もTOP10に入っている。
一方で、基幹システム開発など比較的レガシーな環境で使用される言語は、単価が低い傾向にある。.NET系の「C#.NET」(13位、79.3万円)、「ASP.NET」(14位、79.1万円)や、Java(12位、79.4万円)、C言語(19位、69.6万円)は、いずれも平均を下回る結果となった。
業種別で見ると「コンサルティング業界」が、最も高く91.8万円だった。2位は「金融業界」で91.1万円となった。3位の「医療業界」(88.2万円)は、機械学習技術の活用、電子カルテの導入などによって、診断精度の向上や効率化を図る病院や施設が増加傾向にある。そのため、「AI」や「機械学習」「システム開発」のスキルがあるITエンジニアを活用に注力する動きが加速し、単価も高くなっている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です