米GitHubは、GitHubクラウドリポジトリへの読み取り権限を持つすべてのユーザーが、ワンクリックでNTIA(National Telecommunications and Information Administration:アメリカ商務省電気通信情報局)準拠のSBOM(Software Bill of Materials:ソフトウェア部品表)の生成を可能にする新たなセルフサービス機能を3月28日(現地時間)に発表した。
セルフサービスでのSBOM出力機能によって生成されたJSONファイルには、プロジェクトの依存関係と、バージョンやライセンスといったメタデータが業界標準であるSPDX形式で保存されており、セキュリティやコンプライアンスのワークフローやツールで使用したり、Microsoft Excel形式に変換したりできる。
同機能によって、SBOMをオンデマンドで簡単に生成することが可能になるほか、SBOMを依存関係グラフへアップロードして、既知の脆弱性が持つ依存関係に関するDependabotアラートを受け取れるようになる。
さらに、GitHubのSBOM gh CLI拡張機能を使用して、リポジトリの依存関係グラフからプログラムでSBOMを生成する、またはビルド時にサードパーティのGitHub Actionを使ってSBOMを生成する、といった使い方にも対応する。
なお、依存関係グラフからSBOMを生成するためのREST APIは、近日中の公開を予定している。また、同機能はGitHubにおけるサプライチェーンセキュリティソリューションの一部として、GitHubのすべてのリポジトリにて無料で利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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