米Microsoftは、コードエディタ「Visual Studio Code」向けのJava関連機能アップデート2023年3月版を3月30日(現地時間)に公開した。
2023年3月版ではまず、ユーザーインターフェース構築用ツールキット「AWT(Abstract Window Toolkit)」関連のコードを自動的に補完するようになった。この機能は以前から備わっていたが、利用するには設定変更が必要だった。Microsoftはその理由として、AWTがほぼ学生の間でしか使われていないことと、本職のJava開発者に向けてAWT関連のコードを補完候補として表示するとノイズと感じられてしまうと心配した点を挙げている。とはいえ、学生に設定変更を強いるのも望ましいことではないと感じていたという。
今回の新版からは、ユーザーが記述しているコードを分析し、AWTに関連のあるコードを書いていると認識したら、AWT関連の補完候補を表示し、そうでないときはAWT関連の補完候補は表示しないように自動的に制御するようになった。
そして、Javaプログラムを実行するときのメッセージも修正した。これまではただ「Run」としか表示しなかったが、今回の新版からは、「launch.json」ファイルがあるときは、実行中ファイルの設定の名称を表示し、launch.jsonファイルがない場合は実行中のクラス名を表示するようになった。
2023年1月版で、Springアプリケーションのメモリ消費量や動作しているビーン、エンドポイントなどの情報を一覧できる画面を追加したが、これはローカルで実行するSpringアプリケーションのみを対象としたものだった。
今回の新版では、Microsoft Azureの「Azure Spring Apps」サービスで実行しているSpringアプリケーションについても、先述のような情報を表示できるようになった。この機能を利用するには、「Azure Spring Apps」拡張機能をインストールする必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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