OpenTF開発チームは、Terraformのプライベートフォークとなる、「OpenTF」を9月5日(現地時間)に一般公開した。
同チームは、米HashiCorpがTerraformをオープンソースライセンスからビジネスソースライセンス(BSL)に切り替えたことを受けて、同社に対してオープンソースライセンスに戻すよう求めていたが、同社から応答がなかったことから、今回のOpenTFの一般公開に至っている。
OpenTF開発チームは、真のオープンソース、コミュニティ主導、公平なプロジェクトの作成を目指しており、今後はOpenTFをオープンソースで開発していく。
OpenTFは現時点で、ローカルテストと開発をサポートしており、コードのビルド、テストの実行、バイナリのビルドなどが可能となっている。ただし、いくつかの項目がまだ完了していないため、正式版のリリースには未だ至っていない。
現在までに、すでに完了している項目は以下の通り。
- OpenTFマニフェストの公開
- HashiCorpからの応答待ち
- OpenTFフォーク作業の開始
- Linux Foundationへの参加申請
- コミュニティのためのSlackディスカッションの開設
- コラボレーション用のOpenTFリポジトリの準備
- OpenTFリポジトリのリリース
そして、以下の項目が現在進行中となっている。
- 初期OpenTFレジストリの作成
- リリースプロセスの導入
- アルファ版リリース
なお、近日中にRFCプロセスを経て、公式のOpenTFレジストリソリューションを作成する。さらに、OpenTFの最初の安定版の作成も予定しているが、同安定版はTerraformのドロップイン代替品としての、実働環境での使用を目的としているため、十分なテストとコミュニティからのフィードバックを経た上で行われるという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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