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Microsoft、ASP.NET Coreに関する数多くの改善が行われた「.NET 8 RC1」を公開

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 米Microsoftは、オープンソースの開発者プラットフォーム.NETの最新バージョンとなる、「.NET 8」のリリース候補1(RC1)を、9月12日(現地時間)に公開した。今回公開されたリリース候補1には、ASP.NET Coreに関する数多くの改善が含まれている。

 .NET 8 RC1には、.NET 8で計画されていた機能と変更のほとんどが含まれており、Blazorなどいくつかの分野では、まだ重要な変更が保留されているが、次回の.NET 8のリリース候補で、これらの変更の完了を予定する。

 .NET 8 RC1では、KestrelにおいてHTTP/3がデフォルトで無効化されており、Kestrel HTTPプロトコルの動作が.NET 7の状態に戻った。これは、HTTP/3を有効化すると、デバッグをともなうアプリケーションの起動時に、一部のウイルス対策ソフトウェアがネットワークアクセスを許可するかどうかを尋ねるメッセージを表示するために行われた措置で、開発者のエクスペリエンスを改善できるまでは、HTTP/3をデフォルトでオフにするとしている。

 .NET 8 Preview 7では、DIでのキー付きサービスがサポートされたが、.NET 8 RC1以降では最小限のAPI、コントローラベースのAPI、およびSignalRハブを使用したアプリケーションで、キー付きサービスが使用可能となった。

 Blazorの機能は、すべてBlazor Web Appプロジェクトテンプレートによって設定できるようになっており、.NET 8 RC1ではBlazor Web Appプロジェクトテンプレートがクリーンアップされ、さまざまなシナリオを構成するための複数のオプションが追加されている。具体的には、Blazor WebAssemblyに基づく対話型WebAssemblyレンダリングモードのサポートを有効化するUse interactive WebAssembly components、Blazorサーバに基づいて対話型サーバレンダリングモードのサポートを有効化するUse interactive Server components、プロジェクトにサンプルページとBootstrapスタイルに基づくレイアウトが作られるInclude sample pagesが追加された。なお、空のプロジェクトを開始したい場合は、Include sample pagesを無効化する必要がある。

 ほかにも、静的サーバレンダリング用のルーティング可能なBlazorコンポーネントを検出できるようになるとともに、Blazorにおけるルーティングの実装とASP.NET Coreにおけるルーティングとの統合、ページ更新のトリガ、レンダリングされたtable要素に追加の属性を渡すQuickGridコンポーネントの実装、検証メッセージを取得することなくフィールドが有効かどうかを判断可能な新API、EditContext.IsValid(FieldIdentifier)の実装など、数多くの機能追加・改善が行われている。

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