英Canonicalは、機械学習の工程管理に向けたツール群「Charmed MLFlow」の提供を9月26日(現地時間)に開始した。Charmed MLFlowは、オープンソースの「MLFlow」をCanonicalがサポートなどを付けて提供するもの。同社の「Ubuntu Pro」サブスクリプションの契約者に提供するほか、ノードごとの料金を支払うことでも利用できる。Canonicalは、Charmed MLFlowについてセキュリティ・パッチを10年間提供し続けることを約束している。
Charmed MLFlowは、機械学習モデルを動かすたびに、コードやパラメーター、結果などを自動的に記録し、どのような条件でどのような結果が出たのかを容易に見直すことができる環境を提供する。機械学習実行時のさまざまな条件は、すべてを手入力で記録するのが難しいほどの量になる。実行時の条件と結果をセットで管理できるように、自動的に記録することで、結果についてほかの研究者などと議論するときなどに役立つ資料となる。
CanonicalはCharmed MLFlowは、ノート・パソコンに数分でインストールできるほど導入が簡単に済むとしている。また、ノート・パソコンに限らず、サーバーやクラウド環境、コンテナ環境でも動かすことができる。OSについてはUbuntuでテストしているが、Windows Subsystem for LinuxなどのほかのLinux環境でも動作するとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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