理化学研究所、九州大学、フィックスターズ、NTT、富士通による共同研究グループは、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた測定結果を更に向上させ、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph500」のBFS(Breadth-First Search:幅優先探索)部門において世界第1位を獲得したことを12月14日に発表した。「富岳」としては8期連続で世界第1位となる。
このランキングは、現在米国コロラド州デンバーのコロラド・コンベンション・センターおよびオンラインで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「SC23」に合わせて、Graph500 Committeeから日本時間11月15日に発表される。
スーパーコンピュータ「富岳」とは、スーパーコンピュータ「京」の後継機。世界最高レベルのスーパーコンピュータとして2021年3月に共用を開始した。現在は、日本が目指すSociety 5.0を実現するために不可欠なHPCインフラとして活用されている。
「Graph500」とは、多種多様な応用力を持つグラフ解析の性能を競うもの。大規模グラフ解析の性能は、大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析における重要な指標となっている。
共同研究グループは、今期から高速グラフ解析に実績を持つNTTを加え、「富岳」の性能を一層発揮させるソフトウェア技術の検討を進めていく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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