米Microsoftは、同社の開発した.NET Framework向けプログラミング言語・F#の最新バージョンとなる「F# 8」を、「.NET 8」の一部として11月14日(現地時間)にリリースした。
F# 8では、単純なラムダ関数を定義するための省略表現である_.Propertyが利用できるようになったほか、ネストされたレコードのコピーおよび更新機能の強化、最初に計算式によって評価される必要があるブール条件をループする際に計算式の簡素化が可能になるwhile!の追加、拡張文字列補間構文の導入、printfなど印刷関数における文字列リテラルの使用および作成方法の更新など、数多くの言語仕様における機能追加・改善が行われている。
あわせて、末尾再帰関数を定義する意図をコンパイラに対して明示的に示せるTailCall属性の追加や、静的クラス診断への対応、[<Obsolete>] 属性の使用に関する診断といった、診断機能への機能追加および強化が実施された。
ほかにも、コンパイラによって生成されたコードのトリミング機能の改善、パーサーリカバリにおける改善、厳密なインデント規則の導入、オートコンプリートの改善などが行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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