チェコのJetBrainsは、同社の提供する統合開発環境(IDE)において、AIによる補助を可能にする「AI Assistant」を12月6日(現地時間)に一般提供した。
AI Assistantは、JetBrainsのすべての商用IDEおよびReSharperのバージョン2023.3とFleetにて提供され、これらの製品がサポートしている数多くのプログラミング言語において、AIによるサポートを利用できる。
AI Assistantにおける自由形式のチャットインターフェースは、IDE内でコンテキストを認識するラバーダックとして機能し、特定の関数が何を行うのか、選択した言語でタスクをどのように完成させるのか、特定の問題をどのようにデバッグするのかといった内容に関する質問に対応する。
AI Assistantに対する質問は、プロジェクトに関する深いコンテキスト情報が考慮され、プロンプトの一部として使用されている現在のファイルのコンテンツだけでなく、言語や依存関係、最近使用したファイル、プロジェクトの異なる箇所の間の関係といった、すべての関連するコンテキスト情報も考慮された上で、質問にインパクトをもたらす可能性のあるすべての要因が考慮された、関連性の高い回答が得られる。
AI Assistantには、リファクタリングの提案を求めるオプションも用意されており、リファクタリングの提案だけでなくその理由についても説明してもらえる。AI Assistantからの提案を採用する場合は、コードを既存ファイルの差分として挿入できる。
ほかにも、ユーザーが書こうとしている内容を予測し、補完してくれるコード補完をはじめ、ドキュメントの作成、コミットメッセージの生成といった機能も備えている。
AI Assistantは、JetBrains AIサービスを使用することによって、安全かつ透過的な方法でIDEが生成したプロンプトを、さまざまな大規模言語モデル(LLM)に渡せる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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