米Deno Landは、オープンソースのJavaScript/TypeScriptランタイムであるDenoの最新バージョンとなる「Deno 1.39」を、12月14日(現地時間)にリリースした。
Deno 1.39では、パフォーマンスの問題から2023年初旬に削除されていたWebGPUが、問題が解決されたことから再導入されている。
また、deno coverageに新たなレポータとして、新しいデフォルトレポータでありカバレッジとサマリを出力するsummaryと、htmlが追加された。なお、deno testでは--coverageフラグのディレクトリ値を省略可能になっている。
deno compileでは、node_modulesサポートの強化や実行可能ファイルへの柔軟な命名、動的インポートパターンの追加といった、大幅な機能強化が行われた。
Deno Language Server(LSP)でも、レスポンシブな入力への対応、シャットダウンタイムアウトメカニズムの実装、更新通知の強化、詳細な診断データを取得可能なVSCodeのdeno.logFile設定の追加など、パフォーマンスを強化するための改善が導入されている。
ほかにも、既存のTypeScriptコードベースをDenoへ移行する際に役立つエラーメッセージの改善をはじめとする、Node.js互換性向上のための取り組みや、Node.js APIのサポート追加、すでにサポートしているNode.js APIに関連するバグ修正、Deno APIやWeb APIの変更、標準ライブラリの更新など、さまざまな機能追加・改善が行われた。
なお、Deno 1.39にはTypeScript 5.3の最新リリースが含まれている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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