Visual Studio .NET 2005でのデバッグ手順
Visual Studio .NET 2005には、スクリプトエクスプローラという非常に便利なツールが組み込まれていて、ページ内のスクリプト間での移動に使用できます。スクリプトエクスプローラを使用すると、エディタにスクリプトを動的にロードできるので、デバッガを使って簡単にステップインでき、「There is no source code available for the current location」エラーを避けることができます。スクリプトファイルをロードするか確認を求められたら、そのままキャンセルしてください(あるいは上述のエラーを受け取ったら[OK]をクリックします)。スクリプトエクスプローラウィンドウを表示するには、[デバッグ]→[ウィンドウ]→[スクリプト・エクスプローラ]を選択します(またはCtrl+Alt+Nキーを押します)。現在デバッグ対象になっているページをダブルクリックして、そのページをエディタで開き、表示されている他のスクリプトファイルをすべてダブルクリックします。このようにすると、そのページで参照しているすべてのファイルがVisual Studio .NETで開かれ、デバッガが適切なソースコードにアクセスできるようになり、さまざまな機能を利用したデバッグが可能になります。
図5は、「Listing9-12.aspx」というASP.NET AJAX対応のページで使用されているスクリプトファイルとスクリプトエクスプローラの例です(このファイルは『Professional ASP.NET AJAX』(Wrox, 2007, ISBN: 978-0-470-10962-5)のダウンロードページから入手できます)。

デバッグセッションでコードを1ステップずつ実行していくときにJavaScript変数にマウスポインタを合わせても、VB.NETやC#のコードをデバッグしているときと違って、情報やデータが表示されないことに気づくでしょう。多くの場合、[自動変数]、[ローカル]、[ウォッチ]、[イミディエイト]といったウィンドウを使用すれば変数データにアクセスできますが、変数をカーソルで強調表示してから、強調されたテキストの辺りにカーソルを持っていくことで、その変数に含まれているデータを表示できることもあります。この方法はどんな状況でも使用できるわけではありませんが、覚えておくと役に立つでしょう。
ASP.NETページ内のVB.NETまたはC#のコードをデバッグするときと同じように、Visual Studio .NET 2005内でデバッグセッションを直接開始することもできます。まず、ソリューションエクスプローラでデバッグしたいページを右クリックし、メニューから[スタートページに設定]を選択します。それから、F5キーを押すか、デバッグツールバーの緑の実行ボタン(緑の矢印が付いているボタン)をクリックすると、Internet Explorerが起動して、そのページが表示されます。分離されたスクリプトファイルにブレークポイントを設定したら、ブラウザでデバッグしたいアクションを実行することによって、ブレークポイントをトリガします。
コードを1ステップずつ実行していくときは、[自動変数]、[ローカル]、[ウォッチ]、[イミディエイト]といった標準のデバッグウィンドウに完全にアクセスできます(図6を参照)。これらのウィンドウを使用すると、変数データにすばやくアクセスして、アプリケーションの内部で何が起きているかを詳しく調べることができます。

このセクションではVisual Studio .NET 2005のデバッグ機能に焦点を当てましたが、Visual Web Developer 2005 Expressにも、ASP.NET AJAXアプリケーションのデバッグに使用できる統合デバッグ機能があります。Visual Studio .NET 2005のデバッガほど充実した機能はありませんが、スクリプトエクスプローラ、ローカル、ウォッチといったウィンドウのサポートも備えています。
